歯列矯正治療に関する「よくあるご質問と回答」を一覧にしました。もちろんこの回答が全てではありませんが、一つの参考になれば幸いです。(質問内容をクリックすると回答が現れます。)

矯正治療全般について

治療中の通院頻度は、患者さまの歯並びの状態や治療方法にもよりますが、4~8週間に1回の頻度で通院いただくケースがほとんどです。治療開始直後は、やや通院頻度が高くなります。
通院時には、ワイヤーなどの矯正装置の交換や調整、歯並びの状態の確認などを行ないます。
マウスピース型矯正の場合は、装置の調整は必要ないため、8~12週間に1回の通院で済みます。

矯正治療では、矯正装置を装着することで歯を少しずつ適切な位置へと移動させていきますが、このとき歯に強い力をかけることになるため、痛みを感じる場合があります。
痛みの感じ方には個人差がありますが、とく装置を装着したばかりのころや、装置の調整をした直後は、強く痛みを感じる方が多いです。
治療が進むと、強く痛むことが少なくなり、治療に慣れたころには気にならなくなることがほとんどです。

矯正装置に慣れて歯の痛みがなくなれば、ほとんどの食品を食べられます。
しかし、ワイヤー矯正の場合、ガムやキャラメル、お餅などの粘着性が高い食べ物は装置にくっついてしまう可能性があります。装置にガムなどがくっつくと取り除きにくいほか、装置が外れてしまう原因にもなるため、できるだけ避けるほうがよいでしょう。

あります。矯正治療で移動させた歯は、すぐに元の位置に戻ろうとするため、歯を移動したあとは、その歯を安定させるために「保定」という治療を行なう必要があります。
「保定」では、リテーナーとよばれる保定装置を1~3年ほど装着します。 最初のうちは食事や歯磨きのとき以外はリテーナーを装着したままで過ごす必要がありますが、歯並びが安定してきたら装着する時間を少しずつ減らしていきます。

矯正治療は数年にわたる治療なので、その間に出産や入院、短期留学や長期出張などで通院できなくなることは起こり得るかと思います。そのような場合には、しっかりと歯磨きによる歯のケアを行なっていただければ、その期間は通院いただかなくても問題はありません。
ただし、その期間分だけ治療の進行が遅くなることをご了承ください。また、矯正装置の破損などトラブルが起こった場合は、すみやかにご連絡ください。

ワイヤー矯正の場合は、歯と装置のすき間に汚れが溜まりやすくなるため、虫歯のリスクは高まるといえます。
矯正治療中の虫歯のリスクを軽減するため、装置を取りつけたら、装置のすき間の汚れをきちんと取り除くための歯磨き方法を歯科医院で指導します。
指導を受けた歯磨き方法で食事のたびにしっかりと歯磨きを行なっていただければ、治療中も虫歯から歯を守れます。

歯の移動にかかる期間は、患者さまのお口の状態や治療方法によって異なります。
スタンダートなワイヤーとブラケットを用いた表側矯正で歯列全体を治療する場合であれば、歯並びが整うまで平均して2~3年かかります。また、歯並びが整ったあとは、後戻りを防ぐための保定装置を平均して1~3年装着する必要があります。
治療期間は患者さまによって大きく異なるため、治療期間について知りたい場合は、まずカウンセリングを受けてみることをおすすめします。当院では無料でカウンセリングを行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

あります。当院では、矯正装置が見えにくい裏側矯正(舌側矯正)や、装置が目立たないマウスピース型の装置による治療が可能です。
裏側矯正の場合、歯の裏側に装置を装着するため表側からは見えにくく、人目を気にせずに治療を進められます。
マウスピース型の装置は透明で薄いため、至近距離でじっくりと口元を見られない限り、治療中だとはほとんど気づかれません。また、マウスピース型の装置は、食事や歯磨きのときには取り外せるので、装置をつけていることによるストレスを軽減できます。


裏側矯正について

可能です。日常生活で目につくのは上の歯であるため、上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置を取りつけることで、上下とも表側に装置を取りつける場合よりも目立たないようにできます。
上の歯の裏側に装置をつけると、口元の突出感が出ないので、横顔の見た目の変化を気にせずに治療を受けられます。 また、 上下ともに裏側に装置を取りつける場合よりも治療費が抑えられます。

もちろん改善できます。むしろ上顎前突(出っ歯)の症例には裏側矯正が適しているといえます。
表側矯正の場合、矯正装置の固定源となる奥歯が前方に引っ張られて前に移動してしまうことがありますが、裏側矯正の装置は、固定源となる奥歯を動きにくくするため、前歯をしっかり後ろに引っ張って移動させられます。

裏側矯正のメリットを教えてください。
裏側矯正のメリットは、まず「治療中の見た目がよい」ということがあげられます。歯の裏側に矯正装置を取りつけるため見えにくく、周囲の人にほとんど気づかれずに矯正治療を受けられます。
また、「前歯を後方に移動させやすい」というメリットもあります。裏側矯正の装置は、固定源である奥歯を動きにくくできるので、前歯をしっかり後方に引っ張って移動させられます。
このほかにも、「虫歯になりにくい」「舌癖を改善しやすい」などのメリットがあります。

裏側矯正は表側矯正よりも治療期間が長くなりやすいといわれることがありますが、当院ではその心配はありません。
当院の矯正治療を担当する歯科医師は、裏側矯正に特化した歯科医院で長年経験を積んでおり、深い知識と熟練の技術を身につけています。
そのため、ほとんどの症例において表側矯正と変わらない治療期間で裏側矯正治療を行なえます。「目立つ矯正装置に抵抗があって治療をあきらめていた」という方もぜひご相談ください。


マウスピース型矯正について

マウスピース型矯正は、治療技術の進歩によって現在では幅広い症例に対応できるようになっています。
しかし、残念ながら患者さまのお口の状態によってはマウスピース型矯正での改善が難しい場合もあります。ご自身の歯並びがマウスピース型矯正で治療できるかどうかを知りたい場合は、まずカウンセリングにてご相談ください。

マウスピース型の矯正装置は、厚さが1ミリ以下と非常に薄いため、装着時の異物感はそこまで大きくありませんが、装着したばかりのころは、やはり違和感があるため、しゃべりづらいと感じることもあります。
ほとんどの方は数日で慣れて問題なく会話ができるようになるため、お仕事などで人前で話す機会が多い方にも適しています。


インビザラインについて

適応できるケースは従来のワイヤー矯正に比べると限定的です。まずはご相談ください。

個人差がありますが、従来のワイヤー矯正とほぼ同じ治療期間で治療終了となる場合が一般的です。

日中と就寝時に使用します。1日の使用時間は約20~22時間です。お食事とハミガキの時ははずしてください。

使用時間を一旦短くして(18時間)、その後徐々に長くしていく方法や、アライナーの交換日数を10日や2週間に変更して、使用日数を長くするなどの方法によって調整を行ったりします。

特にありません。ご自身で着脱できる装置ですので、お食事の際にはマウスピースをはずして、おいしく食べることが出来ます。稀に、装着していることを忘れて食事をしてしまう方もいらっしゃいますが、食べにくかったりおいしくないと思います。マウスピースの一番のメリットははずして食べれることなので、はずして食べるようにしましょう。

いつでもご自身で着脱可能なので、ハミガキやフロスなど普段通りのセルフケアができ、健康な口腔内を保ちやすい特徴がありますので、ワイヤーとブラケットを装着するよりもリスクは低いといえます。
※マウスピースをつけたまま食事をすると、汚れや歯損などの原因となりますのでご注意ください。

新しいアライナーを装着して少しの間は、歯をしめつけられるような違和感や軽い痛みを感じる場合がありますが、通常2~3日で慣れます。もちろん、個人差がありますが、従来のワイヤーを用いた矯正治療よりも痛みや不快感が明らかに少ない特徴があります。インビザラインの場合、1回のマウスピースで歯を動かす量は小さく、過度に大きな力が歯に加わることが無いため、痛みの少なさの一因となっています。

個人差がありますが、初めてマウスピースを装着した最初の数日間は、発音しづらく感じる方もいらっしゃいます。しかし、ほとんどの方はすぐに慣れて通常通りに会話できています。

奥歯をかみすぎると奥歯が沈むので、前歯を重点的に噛んでもらいます。

一般的には矯正に手間も時間もかかるとされているのが、ワイヤー矯正です。そういった意味ではワイヤー矯正のほうが高額で、マウスピース型矯正装置のほうが安価で済むことが多いのかもしれません。ただ、インビザラインの場合は技工代がかかりますし、ニーズも高いので高額な設定にしている歯科医院も多いようです。

原因として歯の移動が少し遅れてきていることが考えられます。
1使用時間を長くする
2ひとつ前のアライナーに戻して適合させる
3今のアライナーを少し長く使用する(2週間、3週間)
などの方法で対応します。

前歯の部分矯正は可能です。(少しの隙間、前歯のねじれを治すなど)使用するアライナーの枚数は7枚~14枚で、治療期間は半年くらいでしょう。逆にできないこととしては、がたがたが強い、歯を抜かなければならないような症例、奥歯の位置に問題がある場合、口元を大きく下げる必要がある場合、見た目の変化を希望する場合などです。

原因として、マウスピースが汚れている場合、口の中に汚れが残っている場合が考えられます。対策としては、マウスピースを清潔にたもつことです。間違ってつけたまま食べてしまったり飲み物を飲んでしまった場合は、しっかり汚れを落としましょう。通常はブラシと水で洗浄しましょう。汚れの度合いによって、食器用洗剤、入れ歯洗浄剤、マウスピース用の洗浄剤を使用します。また、ハミガキをしっかりする、マウスピースをつける前はしっかり磨くなども同時にこころがけましょう。外食時などは、うがい、マウスウォッシュなども。ハミガキシートを使って一時的に使ってもらうことも有効でしょう。ワイヤーだと装置が引っかかって使えないが、マウスピースだと装置がついてないので手入れがしやすいと思います。

お一人おひとり歯列のデジタルデータがコンピューターに保存されていますので、再度の型どりをすることなく再製作が可能です。ただし、米国アラインテクノロジー社より発送され、スマイル+さくらい歯列矯正歯科二子玉川までの到着には約2週間かかります。

マウスピースは1枚あたり約0.25㎜ずつ歯が移動していくようにコンピューター上でシミュレーションを行って製作します。約2週間に1枚ずつのペースで順番に指定された新しいマウスピースを装着していただくことで目標の歯列となるまで歯を移動することが可能です。ただし、より精密な歯の動きを可能にするため、下記の処置が必要となる場合があります。
1.アタッチメント
アタッチメントといわれる歯に近い白色の樹脂を歯面につけることがあります。
※治療終了時に外します。
2.顎間ゴム
歯に小さな丸いボタンのような装置をつけ、これに患者さんご自身でゴムをかけて使用していただくことがあります。※必要なくなったら外します。
3.ディスキング(IPR)
歯の幅を少しだけ小さくすることによって、歯列のスペース不足を解消し、抜歯を回避したり、歯の形態を整えます。歯に対して安全な非常にわずかな量で行いますので、虫歯になりやすくなるなどのリスクはありません。


インビザラインファーストについて

顎の成長や歯並びによって治療法や治療計画も異なり、またそれに応じて、治療期間も変わってきます。小児矯正治療は第1期治療と第2期治療の2つの時期に分かれ、矯正治療を始める時期によっても治療期間が異なります。

歯並びは様々な要因により変化する可能性があります。例えば子どもの頃の癖が歯並びに影響を及ばす場合や、噛み合わせに癖があって左右で噛む力が違うといった症状があったりすると、噛み合わせが変化し歯並びが悪くなってしまう可能性があります。

小さい子どもは指しゃぶりや唇を吸ったり噛む癖を持つことがあります。これにより歯や骨に外的な力が加わり、歯並びが変化することがあります。

子どもの歯並びが悪くなる原因として、虫歯があげられます。そのため、虫歯予防をすることもとても大切です。また、指しゃぶりなどの癖が長い間続くことも不正咬合を起こす原因と考えられていますので、習慣や癖を見直して、早いうちに直せるようにしましょう。
※参考文献:歯科矯正学(医歯薬出版株式会社)

子どもの歯は人によって差異はありますが、すき間があるケースがあります。 これらは将来大人の歯が生えてくるスペースと考えられ、一概に異常とはいえません。 ですが、あまりにすき間が広かったり逆にすき間が全くなかったりする場合には、不正咬合である可能性も考えられるので、気になった場合は歯科医院に相談しましょう。
※参考文献:歯科矯正学(医歯薬出版株式会社)


小児矯正について

ほとんどのスポーツは問題ありません。矯正治療をしながらプロスポーツ選手として活躍している方もいます。ただし、ボクシングや柔道といった体への衝撃をともなうスポーツの場合は、矯正装置で口の中を切ってしまうことがあります。そのような場合には、マウスピースなどで装置をカバーできます。
楽器の演奏も可能ですが、クラリネットやサックスなどは装置に慣れるまでは思うような音が出しにくい場合があります。そのため、コンクールや演奏会が控えている場合は、歯科医師に相談し、スケジュールを見直して治療を始めるとよいでしょう。

矯正治療は大人になってからでも受けられますが、発育中の小児期から矯正治療を始めることによって、顎の成長力を利用できます。
小児矯正では、上下の顎の成長を抑制したり、逆に促したりすることで歯並びと骨格の両面から治療していけます。これによって、抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性や、顎の変形や輪郭のゆがみを軽減できる可能性が高まります。

メリットはたくさんあります。まず、顎の発育中である小児期は、矯正装置を使って顎の成長をコントロールできるため、永久歯がきれいに並ぶように顎の状態を整えられます。また、これによって抜歯を必要とせずに歯並びを整えられる可能性が高まります。
そのほかにも、定期的に通院することで、お口の健康状態もチェックできるため、お子さまのお口を虫歯などの病気やトラブルから守りやすくなります。

お子さまの矯正治療の場合、治療を開始するタイミングを見極めることが非常に大切です。
一般的には永久歯に生え替わりはじめる6~7歳ごろから始めるケースが多いのですが、お口の状態によってはまだ乳歯しか生えていなくても治療を始めたほうがよい場合もあります。お子さまの歯並びが気になったらまずは一度ご相談ください。


成人矯正について

成人矯正には年齢制限はありません。健康な歯肉と歯槽骨(歯を支える骨)があれば、いくつになっても治療を始められます。
歯周病のような病気がある場合は、その病気の治療をまず受けていただき、歯肉や歯槽骨が健康な状態になってから治療を開始します。
治療を始める年齢が高くなればなるほど、お口全体の健康状態に配慮しながら適切に診断する必要があるため、矯正治療に精通した歯科医院を受診することが大切です。

差し歯(被せ物)をしている部位やその大きさにもよりますが、歯根部がしっかりしていれば、問題なく治療できます。 いくつか歯を失っていて、大きなブリッジを被せているような場合は、ブリッジを一度取り外して仮歯を装着してから治療することがあります。
この場合、治療終了後に取り外したブリッジをそのまま被せることもできますが、新しい噛み合わせにフィットするブリッジを作り直したほうが、機能性も見た目もよくなります。


治療の費用について

デンタルローンでも医療費控除は受けられます。デンタルローンの場合、デンタルローンの支払いが複数年にわたったとしても、契約した年の全額分がその年の医療費控除の対象となります。
なお、デンタルローンで医療費控除を受けるためには、その支出を証明する書類として、デンタルローンの契約書や信販会社の領収書が必要となります。それらの書類は申請時まで保管するようにしましょう。

当院では、できるだけ患者さまの費用に関する不安を取り除くために、トータルフィーシステム(治療費定額制)を採用しております。
トータルフィーシステムでは、お見積もりで提示する金額に検査料、装置料、調整料、保定管理料など治療で発生するすべての金額が含まれています。そのため、たとえ治療期間が延びたとしても追加で費用が発生することがありません。
従来の料金システムのように通院回数が増えるたびに支払いが必要となったり、総額でいくらかかったか不明瞭になってしまったりすることもありません。もし治療費について不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください。

基本的には適用されません。ただし、顎変形症や唇顎口蓋裂などの先天的な異常があり、外科的な処置を必要とする場合は、健康保険が適用されることがあります。
保険適用の条件としては、顎口腔機能診断施設に指定されている医療機関で、診断と外科的な処置を含んだ治療を受ける必要があります。顎口腔機能診断施設に指定されていない医療機関では保険が適用されませんので、ご注意ください。

はい。当院では治療費のお支払いを分割払いでも受け付けています。分割手数料も一切かかりません。まとまったお金がないという場合でも無理のない金額で計画的にお支払いいただけますので、費用面で矯正治療をあきらめていた方もぜひご検討ください。カードでのお支払いも可能です。
なお、ご一括でお支払いの場合は、治療費から2%差し引いた金額になります。